フランク・トゥーイは1925年生まれのイギリスの作家である。倫理観や価値観の異なる集団同士の衝突によって人間が抱く疎外感を主なテーマに作品を書き、1960年代から90年代にかけて数多くの文学賞を受賞した20世紀後期の特筆すべき小説家のひとりである。
トゥーイ短編集の最初の翻訳出版から7年、「翻訳によって失われるものは多いが、小説の面白さは翻訳によっても発見される」という著者の言葉を支えに今回の二冊目の翻訳がなされた。魅力溢れる八編の短編を集めた本書は、確実に物語の楽しさを読者に届けるであろう。
提督と修道女たち
二人だけのプライバシー
世間知らず
解き放たれて
ライセンス
時間かせぎ
供え花
一目惚れ
解説
あとがき