研究書 monograph

認知言語学逍遥

著者
安原 和也 著
認知言語学逍遥
規格
46判/96頁/定価2,530(本体2,300円+税)
ISBN
978-4-269-77062-1
ジャンル
レベル
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『認知言語学の諸相』、『認知言語学の散歩道』に続く第3小論集。各論考は基本的に独立しているので、どの論考から読み始めても議論を愉しむことができる。掲載された全7編の論考の内容はきわめて多岐にわたっているが、一貫した基本理念としては、認知言語学の一般的な枠組みに基づいて多種多様な言語現象を分析していこうとする論点である。認知言語学という視点が言語研究にもたらしうる意義深い様相を顕著に浮かび上がらせてくれる一冊。

書籍内容 Contents

認知言語学の基礎概念

1.はじめに

2.ベースとプロファイルの概念化

3.前景化と背景化

4.図地反転

5.プロファイル・シフティング

6.スキャニング

7.フレーム

8.スキーマ化

9.メタファー

10.メトニミー

11.シネクドキー

12.おわりに

メタ言語レベルの漂白化プロセス

1.はじめに

2.濁点の漂白化

3.漂白化と「なぞなぞ」

4.略語形成と漂白化

5.英語における略語形成

6.詩作品における漂白化

7.おわりに

パンタファーの認知プロセス

1.はじめに

2.だじゃれ

3.だじゃれの2タイプ

4.掛詞(かけことば)

5.語呂合わせ

6.頭韻と脚韻

7.だじゃれの「なぞなぞ」

8.語呂合わせのクイズ

9.おわりに

クロスワード・パズルにおけるカギ解きの認知プロセス

1.はじめに

2.クロスワード・パズルの基礎知識

3.言語知識の基本構造

4.カギ解きの認知プロセス

4.1.メタ言語レベルのカギ解き

4.2.対象言語レベルのカギ解き

4.3.スキーマ化のカギ解き

5.おわりに

詩作品とプロファイリング現象

1.はじめに

2.頭韻の詩作品

3.脚韻の詩作品

4.ことば探しの詩作品

5.あいうえお作文の詩作品

6.おわりに

言語知識の状態について

なぞなぞ研究の回想録結びに代えて