研究書 monograph

英国小説研究 No.29

著者
『英国小説研究』同人 著
英国小説研究 No.29
規格
46判/156頁/定価1,980円(本体1,800円+税10%)
ISBN
978-4-269-72160-9
ジャンル
レベル
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英国小説研究』は、イギリスの小説や小説家に関する論文を収める同人誌で、第1冊は1954年に刊行されている。第29冊には、チャールズ・ディケンズの『ボズのスケッチ』、同じくディケンズの『荒涼館』、ヴィクトリア朝から20世紀初頭の小説批評における〈描写〉、マーガレット・トッドの『モナ・マクリーン』、カズオ・イシグロの小説における〈沈黙〉、同じくイシグロの『日の名残り』を分析した論文が収められた。またこの第29冊から文字を大きく変更し読みやすくなっている。

書籍内容 Contents

ジャーナリストから小説家へ

─『ボズのスケッチ』の構成をめぐって─

(新野 緑)

エスター・サマーソンの感情教育

(永富 友海)

英国小説批評における描写批判

―物語性・イデア・迫真性

(金谷 益道)

世紀末のシスターフッドとMona Maclean, Medical Student

(市川 千恵子)

カズオ・イシグロと沈黙の文学

―省筆あるいは偸聞の語り

(原 英一)

Kazuo Ishiguro が描く現代の〈悪〉

The Remains of the Dayにおける〈凡庸さ〉の帰結

(向井 秀忠)