研究書 monograph

イギリス湖水地方アンブルサイドの女神たち

著者
臼井 雅美 著
イギリス湖水地方アンブルサイドの女神たち
規格
46判/260頁/定価3,740円(本体3,400円+税)
ISBN
978-4-269-72157-9
ジャンル
レベル
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アンブルサイド(Ambleside)は、イングランドの湖水地方にある小さな街である。しかし、この街が湖水地方の「宝石箱」であることを知る人は少ない。実は、ドロシー・ワーズワース、イーディス・ローンズリー、スザンナ・ビーヴァー、アン・ジェマイマ・クラフ、シャーロット・メイソン、ハリエット・マーティノー、メアリー・ルイーザ・アーミット、メアリー・オーガスタ・ワード、ハンフリー・ワード夫人、そしてビアトリクス・ポターといった、教育や社会運動、文芸の分野で輝かしい業績をあげた優れた女性たちを輩出した街であったのだ。本書は、アンブルサイドが生んだ彼女らのきわめて興味深いストーリーを紹介していく。

書籍内容 Contents

I イギリス湖水地方の小さな街、アンブルサイド

第一章 イギリス湖水地方の光と影

第二章 小さな街、アンブルサイドの運命

Ⅱ 父や兄の家に埋もれた女性の想像力

第三章 水仙の里に埋もれた才能

―ドロシー・ワーズワース(Dorothy Wordsworth

第四章 アーツ・アンド・クラフツ運動の中の女性芸術家

―イーディス・ローンズリー(Edith Rawnsley

第五章 ラスキンレースという伝説再考

―スザンナ・ビーヴァー(Susanna Beever)と女性裁縫師たち

Ⅲ 模索し続けた女性教育者の足跡

第六章 挑んだケンブリッジへの扉

―アン・ジェマイマ・クラフ(Anne Jemima Clough

第七章 女性教育のパイオニア

―シャーロット・メイソン(Charlotte Mason

Ⅳ 女性の新たな可能性と次世代への伝授

第八章 国際派改革者が選んだ第二の人生

―ハリエット・マーティノー(Harriet Martineau

第九章 知性の発掘と知識の蒐集への道

―メアリー・ルイーザ・アーミット(Mary Louisa Armitt

V 創作家から改革者への転身と葛藤

第十章 伝統と革新の狭間での葛藤

―メアリー・オーガスタ・ワード、ハンフリー・ワード夫人(Mary Augusta Ward, Mrs. Humphry Ward

第十一章 自分自身の人生にかけた夢の実現

―ビアトリクス・ポター(Beatrix Potter