株式会社 英宝社 TOP 研究書 ヴィクトリア朝世紀末の言語とデカダンス
ウォルター・ペイターの『享楽主義者マリウス』などにおいて英語を古典語のようにして使用するという、新しい言語科学からすればもう死んだものとしか見えない文学言語に遅まきながら逆説的に活力を与えようとする行為とその背後に広がる話から本書は始まる。 ヴィクトリア朝の文学の言語使用と並行する形で唱えられた顕著な言語思想の流れとはいかなるもので、どんな影響を文学言語にもたらしたのか。そのような問題意識からヴィクトリア朝「世紀末」を捉えていく。
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