研究書 monograph

ウィルフレッド・オウェン戦争詩集 

著者
ウィルフレッド・オウェン作 中元初美訳
ウィルフレッド・オウェン戦争詩集 
規格
四六判/216頁/定価2,520円
ISBN
978-4-269-81001-3
ジャンル
レベル
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詩は永遠に燐憫の中に
「燐憫や自己燐憫そのものは偉大な詩を書かせることができない」という見方があるにしても、オウェンの詩の魅力は燐憫を核とした芸術としての彼の詩そのものにあるのだ、と確信を持つようになった。 それは絵画におけるピカソの「ゲルニカ」に共通するものであるかもしれない。

書籍内容 Contents

訳者まえがき


ウリコニウム/新しい天国/君の魂はすすったか/検閲/身分証明書の円盤に添えて/ のろわれた青春のための讃歌/プリンセス通りの六時/一九一四/私は彼の丸い口の赤みを見た/ 私の詩の弁明/キリスト教/病院船/アンクル川近くの磔刑像にて/鉱夫たち/手紙/ 意識がある/女教師/甘美でうるわしい/役立たず/無感覚/不思議な遭遇/ ソネット・我が軍の重い大砲が一台実演するのを見て/眠ったままで/武器と少年/ショー/不毛/最後/ S・I・W(自害)/召集/鍛錬/次の戦争/より大きな愛/最後の微笑み/精神病患者/リスク/ 送別/老人と若者の寓話/不具となりて/大地に/優しい幽霊たち/兵士の夢/四月と九月の哀歌/ 野ざらし/歩哨/スマイル、スマイル、スマイル/春の攻勢/断片/しかし僕は永久の星たちをみていた/ 美/呪文とまじない/あの漏斗状の穴に閉じこめられて/レスラーたち/ 後悔に苛まれて/ブロンズはずっと美しくなるかもしれない/街路もまた/序文

解説
ウィルフレッド・オウェンの戦争詩について--その燐憫、美、そして恐怖の現代性--

訳者あとがき