本書の論考7編は「認知言語学と認知プロセス」「誤読の認知言語学」「命名と形式
ブレンディング」「擬人化/非擬人化と半擬人化」「認知「ことば遊び」論」「文脈的特定性について」「認知
言語学の愉しみ」と内容は多岐にわたる。基礎的で概説的な論考もあれば応用的で斬新な論考もある。
しかし、各論考の根底には、認知言語学という道具立てを通して様々なことばの現象を探求してみようとする目
的や意図が隠されている。
本書によって、認知言語学というものの見方が、言語研究において改めて重要な視点や視座を切り開くものであることがわかるはずである。
認知言語学と認知プロセス
1.はじめに
2.プロファイリング
3.図地反転
4.スキャニング
5.ズーム・インとズーム・アウト
6.メタファー
7.メトニミー
8.ブレンディング
9.おわりに
誤読の認知言語学
1.はじめに
2.多重読みと定着度
3.漢字の誤読(読み間違い)
4.変換型誤読と漂白型誤読
5.部分的誤読と全体的誤読
6.おわりに
命名と形式ブレンディング
1.はじめに
2.意味ブレンディングの実例
3.形式ブレンディングの分類
4.非圧縮型形式ブレンディング
5.圧縮型形式ブレンディング
6.おわりに
擬人化/非擬人化と半擬人化
1.はじめに
2.非擬人化の具体事例
3.擬人化の具体事例
4.半擬人化の具体事例
5.おわりに
認知「ことば遊び」論
1.はじめに
2.音で遊ぶ
3.文字で遊ぶ
4.意味で遊ぶ
5.おわりに
文脈的特定性について
1.はじめに
2.照応現象と文脈的特定性
3.活性化領域としての特定性
4.数認識の特定性
5.タイプ認識の特定性
6.おわりに
認知言語学の愉しみ
1.はじめに
2.「認知原則」という考え方
3.言語研究と文学研究の接点
4.おわりに