研究書 monograph

阪大英文学会叢書6 意味と形式のはざま

著者
大庭幸男 / 岡田禎之 編著
阪大英文学会叢書6 意味と形式のはざま
規格
A5判/320頁/定価3,360円
ISBN
978-4-269-77042-3
ジャンル
レベル
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<ことば>の諸現象をつぶさに観察!
人間の<ことば>は、語彙と語彙の集合である句と、句の集合である文から構成され、それぞれに興味深い言語現象が観察される。
本書ではこれらの言語現象、意味と形式の両側面からさまざまなアプローチで分析する。

書籍内容 Contents

1 語・形態素レベルの現象1:語彙意味論的研究
英語における自他交替の習得 谷口一美
日本語動詞の歴史的考察 北爪佐知子
心的操作標識としての「やっぱり」 千田 愛
語形成における形式と内容 西川盛雄

2 語・形態素レベルの現象2:形式意味論的研究
英語の段階的変化述語と差の解釈 田中英理
非過去の「タ」とモダリティ 西口純代
相対形容詞の意味論 濱本秀樹

3 句レベルの現象
Turn Out とナルにおける原義「変化」の反映 田岡育恵
A Train to London versus a Train for London 白谷敦彦
名詞修飾表現における意味に基づく省略現象 岡田禎之

4 文レベルの現象1:意味論・構文論的研究
英語受動態構文の拡張と動詞の語彙的意味について 米倉よう子
受動文の意味と形式 竹鼻圭子
日本語ラレル構文の形式と意味 町田 章
いわゆる「否定辞繰り上げ」現象について 森 貞
同族目的語構文の意味解釈 堀田優子
命令形が条件解釈を持つときの構文タイプ 森 秀樹
事象と属性のはざま 南 佑亮

5 文レベルの現象2:統語論的研究
疑似分裂文のconnectivityについて 坂口真理
非能格動詞を伴う結果構文の構造 大庭幸男

6 テキストレベルの現象
非難材料想定の前景化プロセスとしてのアイロニー 春木茂宏
讃美のメタファーの形式と意味