ルソーからサド、ボードレールを読み解く
「施し」は「友愛」の実践になるか?
世俗の近代を決定的なものにしたルソーを出発点として、いずれもルソーの影響下にあった革命家<サド、ボードレール>のなかに、人が人に与えることの意味を探る。
序章
第一章 施しをするルソー
神から人へ
第二章 ルソーの子供たち
不在の主権者としての民衆/恐怖政治の言説
第三章 サド
『アリーヌとヴァルクールーあるいは哲学小説』/ジュスチーヌからジュリエットへー個人と全体/美徳の消滅/数の驚き/地と政治
第四章 ボードレール
政治青年ボードレールー祝祭の終焉まで/施しの不可能性