研究書 monograph

阪大英文学会叢書7 移動する英米文学

著者
石田 久 / 服部典之 編
阪大英文学会叢書7 移動する英米文学
規格
A5判/312頁/定価(本体3,200円+税)
ISBN
978-4-269-75032-6
ジャンル
レベル
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<移動>する英米文学を追跡!
英米文学における<移動>の問題に迫る!
「冒険」「旅」「空間表象」「祖国喪失」など。
イギリス・エチオピア・アメリカなどの空間移動、ジャンル間の移動、出版形態の推移など、多岐にわたる話題を縦横に駆け回る。

書籍内容 Contents

シェイクスピアの作品における移動と空想 田邊久美子

アビシニアン・ジョンソン 服部典之

『生命論』と一九世紀社会進化論ーコウルリッジからスペンサーへー 中村仁紀

閉ざされた空間に描く旅ーキーツとソネットー 村井美代子

「小説の時代」の終焉ー三巻本小説の衰退と三文文士の退場ー 麻畠徳子

「生き埋め」のキャサリン・アーンショーー『嵐が丘』におけるゴシックー 片山美穂

キャロラインの物語間移動ーサッカレーの『フィリップ』再考ー 市橋孝道

ドロシアは何も作り出せずに終わった後世のテレサなのかー「移動」で読み解くエリオットのドロシア評価ー 馬渕恵理

『森林地の人びと』における階級移動ーグレイスの結婚ー 伊藤佳子

『人間の絆』の本国に留まる主人公について 乙黒 麻記子

移動する痣ーホーソーンからソール・ベローへー 鈴木元子

冒険・成長・拡張ー『ワンダー・ブック』の英雄表象と一九世紀アメリカのマスキュリニティー 小久保潤子

『アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー』におけるアナクロニズムージャンル横断的/大西洋横断的ロマンス受容ー 関 良子

メスメルの影の下にー『鳩の翼』における無意識の世界への旅ー 高橋信隆

『ライ麦畑でつかまえて』の「移動」をめぐってーホールデン・コールフィールドのマンハッタンの歩き方ー 中渡一美

「クレージー・キルト」としての『メリディアン』阪口瑞穂

『パリ、テキサス』における寡黙な男の「移動」 森本道孝