性的タブーに挑んだ人びと
プレイボーイとの不倫情事に溺れた女性作家ウォートン、移民の女性に人知れず愛の詩を捧げた哲学者デューイ、レズビアン疑惑を否定しきれない元大統領夫人ERなどアメリカの著名人たちのエロス的人間像を手紙と自伝と日記から深く大胆に読み解く。
プロローグ
ーヴィクトリアン・アメリカ再訪ー
第一章 メイベル・ルーミス・トッドの異常な愛情
ーエミリー・ディキンソン家のスキャンダルー
第二章 ボストン・マリッジとは何だったか
ー女性同士のロマンティックな友情ー
第三章 イーディス・ウォートンの不倫情事
ー女性作家の遅すぎた性の目覚めー
第四章 知識人たちのもうひとつの顔
ー哲学者デューイと批評家メンケンー
第五章 ヴィクトリアン・タブーへの挑戦
ードライサーをめぐる三人の女性たちー
第六章 往復書簡のなかの同性愛者たち
ーエレノア・ローズヴェルトとF・O・マシーセンー
第七章 シモーヌ・ド・ボーヴォワールの遠距離恋愛
ー英語で書いたシカゴの恋人への手紙ー
あとがき
引用/参考文献