第一部 アジア系作家を読む
一 アジア系男性の自分探し
(ブロサン『心のなかのアメリカ』、オカダ『ノー・ノー・ボーイ』、チン「鳥小屋のチャイナマン」)
二 記憶を歴史にするために
(コガワ『おばさん』)
三 『おばさん』にみる原型的想像力
四 リーの『ネイティヴ・スピーカー』における英語イデオロギー
五 路上には魔力が潜んでいる
(カドハタ『浮世』)
六 みんな移動している、すべて動いている
(ムーカジ『ジャスミン』)
第二部 トポスから読むアメリカ
七 ハワイ・ローカル文学と植民地時代の記憶
(ヤマナカ『ワイルド・ミートとブリー・バーガー』)
八 カリフォルニアをホームとすること
(『心のなかのアメリカ』、ウォン『ホームベース』)
九 ウェストの『イナゴの日』とファンテの『塵に訊け』にみるロサンゼルス
十 一九八〇年代のニューヨーク都市小説
(ウルフ『虚栄の篝火』)
十一 韓国系NY市議、ジョン・クワンの栄光と挫折
(『ネイティヴ・スピーカー』)