研究書 monograph

エトノスとトポスで読むアメリカ文学

著者
伊藤 章 著
エトノスとトポスで読むアメリカ文学
規格
46判/312頁/定価(本体3,000円+税)
ISBN
978-4-269-74025-9
ジャンル
レベル
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エスニック文学はおもしろい。
アジア系は北米をホームにできるのか?
カルロス・ブロサン/ジョン・オカダ/フランク・チン/ジョイ・コガワ/ショーン・ウォン/バーラティ・ムーカジ/シンシア・カドハタ/ロイス・アン・ヤマナカ/チャンネ・リーらが描く土地と人間のつながりを模索する
ユニークなエスニック文学論。

書籍内容 Contents

第一部 アジア系作家を読む

一 アジア系男性の自分探し
(ブロサン『心のなかのアメリカ』、オカダ『ノー・ノー・ボーイ』、チン「鳥小屋のチャイナマン」)

二 記憶を歴史にするために
(コガワ『おばさん』)

三 『おばさん』にみる原型的想像力

四 リーの『ネイティヴ・スピーカー』における英語イデオロギー

五 路上には魔力が潜んでいる
(カドハタ『浮世』)

六 みんな移動している、すべて動いている
(ムーカジ『ジャスミン』)

第二部 トポスから読むアメリカ

七 ハワイ・ローカル文学と植民地時代の記憶
(ヤマナカ『ワイルド・ミートとブリー・バーガー』)

八 カリフォルニアをホームとすること
(『心のなかのアメリカ』、ウォン『ホームベース』)

九 ウェストの『イナゴの日』とファンテの『塵に訊け』にみるロサンゼルス

十 一九八〇年代のニューヨーク都市小説
(ウルフ『虚栄の篝火』)

十一 韓国系NY市議、ジョン・クワンの栄光と挫折
(『ネイティヴ・スピーカー』)