序論
アメリカ文学における階級 田中久男
産業主義・資本主義
エマソンと奴隷制度廃止運動 松島欣哉 /
米国産業主義の光と影 増崎恒 /
『サンクチュアリ』における産業主義 大地真介 /
愛か、金か? 早瀬博範
人種・エスニシティ
『七破風』の屋敷における「中産階級」の形成と人種問題 藤吉清次郎 /
ヘミングウェイと階級 光冨省吾 /
モーセになり損ねた男たちを語り継ぐ声 重迫和美 /
階級に抗して 水野敦子 /
主人公たちはなぜイタリアにいるのか 三重野佳子 /
ジョーゼフ・ヘラーが描くユダヤ体験 新田玲子
ジェンダー
『持つと持たぬもの』に見るヘミングウェイの階級意識 本荘忠大 /
労働者階級とホワイトネス 栗原武士 /
トニ・モリスンの『ジャズ』における階級と人種とジェンダー 渡部知美
地域性
スケープゴートの殺し方 赤山幸太郎 /
儀礼化された近代/近代化された儀礼 大野瀬津子 /
ナボコフのフォークナー批判 樋口友乃 /
芸術の形態をめぐる階級闘争 山野敬士