研究書 monograph

エロスとアガペ饗宴の比較文学

―ヴィーナス・タンホイザー伝説から川端康成まで―

著者
河村民部 著
エロスとアガペ饗宴の比較文学
規格
A5判/312頁/定価(3,200円+税)
ISBN
978-4-269-72132-6
ジャンル
レベル
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目眩く比較文学の旅への誘い
人間の根源的に大要素「エロスとアガペ」「聖と俗」あるいは「肉体と精神」の葛藤・融和をめぐる超時空の万華鏡的比較文学の旅へご一緒に

書籍内容 Contents

第一部

第一章
佐藤春夫「西班牙犬の家」の謎をめぐって
ーラスキンとホイッスラーの絵画論争を軸にー

第二章
D・G・ロセッティとワッツ=ダントンの関係をめぐって
ー芥舟、秋骨、シャープとケインを媒体としてー
 補遺 山口恵里子「ロセッティの裸体画にみる"Nature"
    ーウォッツ・ダントンとの関係を踏まえて」概説

第三章
漱石とD・G・ロセッティ、ラスキンおよびブラッドン
 補遺 拙論「漱石の<美しい女>のイメージをめぐって」

第四章
國木田獨歩『欺かざるの記』を比較文学的に読む
ーワーズワス、エマソン、カーライルー

第五章
獨歩とワーズワスー短編「小春」をめぐってー

第二部

第六章
ヴィーナス・タンホイザー伝説をめぐって

第七章
黒岩涙香譯述『人の運』の原典をめぐって

第八章
川端康成『雪国』ー「鏡」の中の世界ー