世紀末ワイルドの素顔
英国世紀末のあだ花と言われたオスカー・ワイルドの文芸と人生…。
彼と同時代の作家、画家、女優に焦点を絞り、道徳観、女性観、唯美主義、ジャポニスムの視点から世紀末芸術家ワイルドの素顔に迫る。
第1章
19世紀末英国文化の特性ー国際的状況と「新しい女」
19世紀末英国のセンセーショナルな裁判と事件
ヴィクトリア朝の女性の教育と職業
第2章
オスカー・ワイルドの恋愛と結婚
服装と女優ーワイルドのセクシュアリティに触れて
ワイルドと「新しい女」
第3章
19世紀末の英国劇に登場する「新しい女」
ピグマリオン物語の変容
19世紀後期の英国のジャポニスムの進展
ワイルド、ラファエロ前派、ウィスラーとジャポニスム
第4章
ワイルドのアメリカ講演旅行とジャポニスム
ワイルドとデカダンスーヘレニズムとカトリシズム
ワイルドの芸術至上主義とヴィクトリア朝の性道徳と検閲
ワイルドと女優