鮮烈なイギリス小説論
ディケンズを中心に、オースティンからギッシングにいたる多様なイギリス作家の作品を、小説による<自己>の創造という観点から読み解く、鮮烈な19世紀イギリス小説論。
第1章 『エマ』における認識
第2章 『マンスフィールド・パーク』とギャスケルの『妻たちと娘たち』
第3章 『アグネス・グレイ』における自己形成
第4章 ニューゲイト・ノヴェルとライフ・ライティング
第5章 ディケンズとクリスマス物語
第6章 ディケンズ『迷子になって』と「歩くこと」
第7章 ディケンズ「信号手」の深層
第8章 エリオット『引き上げられたヴェール』とディケンズの短編小説
第9章 『フロス河畔の水車小屋』と『辛い時代』
第10章 ギッシングにおける「書く」自己、「読む」自己