研究書 monograph

幻想の<修道女>

著者
高橋美帆
幻想の<修道女>
規格
A5判/216頁/定価2,520円
ISBN
978-4-269-72115-9
ジャンル
レベル
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書籍内容 Contents

第1章 ポルトガル・ブームと<修道女>のテーマ
1-1 修道女にまつわる幻想と現実
1-2 ポルトガル・ブーム
1-3 流浪の詩人カモインスの悲恋物語
1-4 『ポルトガル文』の名もなき修道女

第2章「偉人な女性詩人」から「名もなき修道女」へ
2-1 女性詩人たちの「連歌」
2-2 ブラウニングの祝婚歌--『ポルトガルからのソネット集』
2-3 ロセッティの哀歌--「名もなき貴夫人」
2-4 ソネット連作の結末

第3章「歌われる恋人」から「語る女性詩人」へ
3-1 カモインスの「マドリガル」
3-2 カタリーナと修道女たち
3-3 女性詩人たちの「連歌]の完結
3-4 <修道女>の独白

第4章 ロセッティと<修道女>のイメージ
4-1 <修道女>のテーマとロセッティ兄妹
4-2 エンブレム--詩と絵画の融合
4-3 「聖女」から<修道女>へ
4-4 自己イメージとしての<修道女>
4-5 白百合のエンブレム

第5章 ホプキンズの<修道女>との出会い
5-1 過去への回帰とその再現ー「エスコリアル」
5-2 失われた幻想の再生ー「人魚の幻想」
5-3 ホプキンズとラファエル前派
5-4 ロセッティとホプキンズの出会い

第6章 「連歌」から「返歌」へ
6-1 修道女と青年のスケッチ
6-2 ロセッティとホプキンズの「休息」
6-3 「死後の休息」からし「天の港」へ
6-4 未完の恋歌

第7章 届かなかった「この世からの声」
7-1 白百合と血ーラテン語の「エレジー」
7-2 ミューズと<修道女>への「返歌」
7-3 修道女と青年の「問答歌」
7-4 「修道院の敷居」を越えて

第8章 難破・死・復活ー<修道女>との訣別
8-1 修道女の叫びー『ドイッチュラント号の難破』
8-2 神の栄光の復活
8-3 斑の世界の終末


引証・参考文献
あとがき
索引