はじめに
佐藤紀子
第1章 ジェフリー・チョーサー ―イギリス・ルネサンスの先駆け―
佐藤紀子
序
1. 夢物語
2. 『トロイルスとクリセイデ』
結び
第2章 イギリス・ルネサンス期の英語観
武内信一
序
1. 15世紀―ウィリアム・カクストンの英語観
2. 16世紀―チョーサー出版の歴史に見る英語意識の変遷
3. 17世紀―内乱・王政復古期の英語意識
結び
第3章 フアン・ルイス・ビベス ―ルネサンスの時代精神―
北田よ志子
序
1. フアン・ルイス・ビベス
2. 「ヨーロッパ」の和を求めて―共同体と個人の人格形成
3. 徳ある個人の確立をめざして
結び
第4章 『ファウスト(フォスタス)』劇におけるヒューマニズムの変遷 ―ルネサンス思想における「近代的自己形成」過程の考察―
永瀬紘子
序
1. ルネサンス期におけるファウスト伝説の由来
2. ギリシア思想からの「知識」の影響
3. ファウスト劇における「魔術思想」と「罪と死」
4. 「自然」思想と「プロテスタント」思想
5. 『フォスタス博士の悲劇』から『ファウスト』に至る「自己形成」の実現
第5章 イギリス・ルネサンス詩人における自己成型の系譜 ―シドニー、スペンサーからミルトンへ―
佐野弘子
序
1. 「教えかつ楽しませる」詩の擁護者―シドニー
2. 「自己成型」の提唱者―スペンサー
3. 「真実な詩」の実践者―ミルトン
結び
あとがき
索引