研究書 monograph

イギリス・ルネサンス期の言語と文化

―時代精神と自己形成―

著者
佐藤紀子/武内信一/北田よ志子/永瀬紘子/佐野弘子
イギリス・ルネサンス期の言語と文化
規格
A5判/240頁/定価2,730円
ISBN
978-4-269-72107-4
ジャンル
レベル
--
--

書籍内容 Contents

はじめに
佐藤紀子

第1章 ジェフリー・チョーサー ―イギリス・ルネサンスの先駆け―
佐藤紀子

1. 夢物語
2. 『トロイルスとクリセイデ』
結び

第2章 イギリス・ルネサンス期の英語観
武内信一

1. 15世紀―ウィリアム・カクストンの英語観
2. 16世紀―チョーサー出版の歴史に見る英語意識の変遷
3. 17世紀―内乱・王政復古期の英語意識
結び

第3章 フアン・ルイス・ビベス ―ルネサンスの時代精神―
北田よ志子

1. フアン・ルイス・ビベス
2. 「ヨーロッパ」の和を求めて―共同体と個人の人格形成
3. 徳ある個人の確立をめざして
結び

第4章 『ファウスト(フォスタス)』劇におけるヒューマニズムの変遷 ―ルネサンス思想における「近代的自己形成」過程の考察―
永瀬紘子

1. ルネサンス期におけるファウスト伝説の由来
2. ギリシア思想からの「知識」の影響
3. ファウスト劇における「魔術思想」と「罪と死」
4. 「自然」思想と「プロテスタント」思想
5. 『フォスタス博士の悲劇』から『ファウスト』に至る「自己形成」の実現

第5章 イギリス・ルネサンス詩人における自己成型の系譜 ―シドニー、スペンサーからミルトンへ―
佐野弘子

1. 「教えかつ楽しませる」詩の擁護者―シドニー
2. 「自己成型」の提唱者―スペンサー
3. 「真実な詩」の実践者―ミルトン
結び

あとがき
索引