研究書 monograph

語りから見たイギリス小説の始まり

--霊的自伝、道徳書、ロマンスそして小説へ-- 

著者
河崎良二 著
語りから見たイギリス小説の始まり
規格
A5判/384頁/定価4,200円
ISBN
978-4-269-72104-3
ジャンル
レベル
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小説的語りとは何か
小説とはなにか。小説はいつ,どのように始まったのか。
その答えは「転位された直接モード」という小説特有の語りにあった。『ロビンソン・クルーソー』を中心に、十八世紀イギリスの初期小説を渉猟する。

書籍内容 Contents

第一部 霊的自伝
アウグスティヌスの『告白』と放蕩息子 /  二つの霊的自伝--『ある紳士の生活』と『ノーウッドの自伝』-- /  バニヤンの『恩寵溢れる』 /  牧師ジョージ・トロスの『自伝』 /  クエーカー、トマス・エルウッドの『自伝』 /  語りから見たイギリス小説の起源--霊的自伝と小説の語り--

第二部 語りから見たロマンス,道徳書、小説
ジャコバイトの夢--ジェイン・パーカーの『イグジリウス』-- /  最初のイギリス小説--ジェイン・パーカーの『愛の企み』-- /  デフォーと十六、十七世紀のイギリスの決議論 /  小説的語りの発見--デフォーの『ファミリー・インストラクター』-- /  『ロビンソン・クルーソー』の語り /  ヘイウッドの『過ぎたる愛』--ヘイウッドは小説家なのか-- /  デフォーの『ロクサーナ』--「愛の物語」の道徳版-- /  『パミラ』の語り