小説をどう読み解くか
小説の<読み>に、高等な理論はなにもいらない。
まず自らのCTスキャナーを開いて画像=テクストを丁寧に<読む>ことだ。そこに思いがけない発見があり、そこから新しい解釈が生まれてくるかもしれない。
序章
--なぜジョージ・エリオットとヘンリー・ジェイムズなのか--
第一部 ジョージ・エイリオット
第一章 『サイラス・マーナー』--第六章、その構造と機能--
第二章 『フロス川の水車場』--フロス<川>を遡る--
第三章 『ロモラ』の時空を<切る>
第四章 『ミドルマーチ』--第六〇章、その構造と機能--
第五章 『ダニエル・デロンダ』--橋上での出会い--
第二部 ヘンリー・ジェイムズ
第六章 『ロデリック・ハドソン』--作品の中のジェイムズ--
第七章 『ある婦人の肖像』--なぜイザベルはローマへ戻ったのか?--
第八章 『悲劇の女神』--ジェイムズの芸術空間--
第九章 『鳩の翼』と『使者たち』--斜角のダイナミズム--
序論 『ねじの回転』『鳩の翼』『使者たち』