研究書 monograph

詐術としてのフィクション

--デフォーとスモレット--

著者
服部典之 著
詐術としてのフィクション
規格
四六判/400頁/定価4,410円
ISBN
978-4-269-72094-7
ジャンル
レベル
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十八世紀英国小説へ旅立つ
十八世紀イギリスの「異端」文学者、ダニエル・デフォーとトバイアス・スモレットのフィクションを読み、英国小説と近代国家がどのように成立したかを論じる。
「トリック」「レトリック」「詐術」をキーワードに、蠱惑するフィクションの起源に惑溺する。

書籍内容 Contents

序 トリック、レトリック、詐術--フィクションの創成

第一部 旅立ちのトリック(トバイアス・スモレット)
スモレットと「ユニオン」言説を巡って
『ファゾム伯爵・ファーディナンド』
『バンフリー・クリンカーの旅』

第二部 フィクションのレトリック(ダニエル・デフォー)
『コンソリデーター』
『ペスト』
『ロクサーナ』

第三部 フィクションの詐術(スモレットとデフォー)
メソディスト、ハンフリー・クリンカー
『カーネル・ジャック』
オックスフォード英語辞典と『ロビンソン・クルーソー』

第四部 捏造からフィクションへ(ダニエル・デフォーとJ・M・クッツェー)
『生粋のイングリッシュマン』
「捏造」から「フィクション」へ
デ「フォー」と『フォー』