研究書 monograph

アリアドネの糸

ー物語の線ー

著者
J・ヒリス・ミラー 著 吉田幸子・室町小百合 監訳 太田 純・兼中裕美・杉村寛子・林千恵子 訳 伊藤雅子 解説
アリアドネの糸
規格
A5判/500頁/定価4,830円
ISBN
4-269-82004-7
ジャンル
レベル
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物語の線を、小説の深層構造ととらえ、アリアドネの糸の線で、小説の構造の迷路を読者に辿らせる。 ヒリス・ミラーの「アリアドネ・プロジェクト」四部作の第一作、本邦初訳なる。
ヒリス・ミラーはアリアドネの糸を体につけて迷路を辿る蟻さながらに、小説の語りの理論の秘密の手がかりを求めて、物語の語り線の迷宮を辿り、小説の構造と機能を照らし出す。本書は、語りにおける言語の役割を「線」「キャラクター」「アナストモーシス」「フィギュア」の4点に収斂させて、語りの理論がはらむ迷路の地図を描き上げ、小説の読みの新たなる視座を示す。

書籍内容 Contents

訳者まえがき / 凡例 / まえがき 中断 / 謝辞

第一章 線(ライン) / 第二章 キャラクター / 第三章 アナストモーシス / 第四章 フィギュア

原注 / 訳注 / 『アリアドネの糸』解説 / おわりに

索引