研究書 monograph

文学と教育

−詩を体験する− 

著者
H・G・ウィドゥソン著/筧 壽雄監修/川畑 彰監訳
文学と教育
規格
A5判/316頁/定価3,570円
ISBN
4-269-81047-5
ジャンル
レベル
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教育における詩の本質的役割
文体論研究が、権威主義を排し、自己の感性や理性に基づいてテクストを再構成する方略をとれば、ふつう分析を拒絶すると される詩的作品もパラフレーズが可能となり、特に言語教育において効力を発揮する。ここに「詩的可能性」−人間が本来有する詩的能力 と言語が示す詩的表現の相互作用−が具現されると本書は説く。

書籍内容 Contents

日本語版への序文
序論

第1部 詩の意義
詩の一般的特徴と粗野な詩 / 通常の語りを超えての意義 / 解釈の手順 / コンテクストからの分離 / 言葉のパターン化と表象の文法 /  異なる次元の時間と場所 / 他のパターン、代替の現実 / 詩行とテクストの並行性 / テクスト間相互の連想 / 美的効果と価値の相対性 /  「このようにして意味は逃げていく・・・」

第2部 詩の教育
詩の特質 / 教育との関連性 / 教育的アプローチ / 詩のテクストの制作 / 詩のテクストの完成 / テクスト間相互の比較と変異形の使用 /  詩と散文的記述の比較 / 散文の記述からの詩の派生 / 詩の変異形の派生と比較 / 漸進的な派生 / 散文による言い換えの使用 /  派生版と公認版の詩の比較 / 詩の異なる制作様式の比較 / 結論として