研究書 monograph

ヘンリー・ジェイムズと華麗な仲間たち

−ジェイムズの創作世界−

著者
別府惠子/里見繁美 編著
ヘンリー・ジェイムズと華麗な仲間たち
規格
四六判/284頁/定価3,150円
ISBN
4-269-73043-9
ジャンル
レベル
--
--

H・ジェイムズの「遺産」をあらたに読む
一つの社会、一つの文化伝統に属さず、ヴィクトリア朝イギリス社会に安住することなく、流動し始めた二十世紀世界と対峙した巨匠ジェイムズ。 いま、彼の創作世界が文学研究者や作家たちの関心を呼ぶ。

書籍内容 Contents

序 ヘンリー・ジェイムズと華麗な仲間たち 海老根静江

第一章
ここにいるよ、ここに−ヘンリー・ジェイムズ、ウィリアム・ジェイムズと近代的主体概念批判
折島正司

第二章
ホーソーンとジェイムズ−アメリカ作家としての葛藤とその時代背景−
後川知美

第三章
ジェイムズとハウエルズ−共同作業者としてのアメリカ作家−
大井浩二

第四章
ラフカディオ・ハーンの捉えたジェイムズ像
里美繁美

第五章
ヘンリー・ジェイムズと世紀末−オスカー・ワイルドをめぐって−
砂川典子

第六章
ヘンリー・ジェイムズとH・G・ウェルズ−対立する二人の小説感−
八尋真由美

第七章
ヘンリー・ジェイムズとコンスタンス・フェニモア・ウルスン−文学的戦略としての搾取−
別府惠子

第八章
ジェイムズとウォートンの二十世紀−自動車・揺れる視点・創作−
難波江仁美

第九章
「軽さ」と「重さ」の狭間で−ジェイムズとウルフ−
御輿哲也

"ここにいるよ、ここに"−「あとがき」にかえて