研究書 monograph

スコット・フィッツジェラルド

−自己愛にみるロマンス−

著者
照山雄彦 著
スコット・フィッツジェラルド
規格
四六判/256頁/定価2520円
ISBN
4-269-73042-0
ジャンル
レベル
--
--

自己愛、ロマンスの心理学的追求。
もし夫婦が、単なる男女間のつながりでしかないとすれば、 愛はなんとおぼつかないものであろうか。 そこにいいようもない哀しい文学へと我々を導くのである。

書籍内容 Contents

序文

愛の概念
1 東洋における愛 2 西洋における愛

自己愛に見るロマンス
フィッツジェラルドとゼルダにみる精神構造
1 自己愛について /  2 健康な自己愛について述べると以下のようになる /  3 自己愛をみたす精神構造 /  4 どのようにして自己愛の対象になる自己表象は形成されるか /  5 イリュージョン(錯覚)としての自己ー対象 /  6 自己表象、対象表象の分化、発達について /  7 自己ー対象が分化、発達しなかった場合について /  8 誇大自己の三要素 /  9 自己愛パーソナリティについて /  10 自己愛パーソナリティの病理

作品論
1『楽園のこちら側』 /  2『偉大なギャッツビー』 /  3『夜はやさし』

フィッツジェラルドとヘミングウェイにみる文学について
1『最後の大君』について /  2『美しく呪われた人々』 /  3『パット・ホビー物語』


フィッツジェラルド年表
主要関係書