研究書 monograph

エレン・グラスゴーの小説群

−神話としてのアメリカ南部世界− 

著者
相本資子 著
エレン・グラスゴーの小説群
規格
四六判/272頁/定価2,730円
ISBN
4-269-73013-7
ジャンル
レベル
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南部女性作家の内なる世界
古い南部のセンチメンタルな伝統を批判すると同時に、新しい南部の産業主義がもたらす混沌を直視し、「ヴァージニアの社会史」と 呼ばれる作品群を書き続けたグラスゴーを読み直す。

書籍内容 Contents

序章 神話としてのアメリカ南部

第1章 オールド・サウスの神話−ページからグラスゴーへ−

第2章 リアリストとしての出発−『民衆の声』−

第3章 南部の夢と現実−『救済』−

第4章 南部貴婦人の宿命−『ヴァージニア』−

第5章 南部的幻想のゆくえ−『人生とガブリエラ』−

第6章 不毛な女性の物語−『不毛の大地』−

第7章 幻想から現実へ−『ロマンティックな喜劇役者たち』−

第8章 女性神話の世界−『彼らは愚行に屈した』−

第9章 南部神話の終焉−『保護された生活』−

第10章 時間のない年代記−『男まさり』−

第11章 グラスゴーの役割と限界−『この世の中で』と『敗北を超えて』−

終章 南部貴婦人の反抗−『内なる女』−