研究書 monograph

アメリカ南西部メキシコ系の文学

作品と論評 

著者
大森義彦 著
アメリカ南西部メキシコ系の文学
規格
A5判/168頁/定価2,100円
ISBN
4-269-73001-3
ジャンル
レベル
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「チカノ文学」の真髄に迫る
「南西部メキシコ系の文学は、私にとって何よりもまず<地方色の文学>であった。そして作品よりも先に作家たちの存在を知るという形の出会いだった。」(著者「あとがき」より)
チカノ文学は、誰から、そして何から読めばよいのか?代表的な作家6名をえらび、要を得た原文の引用と概説で、チカノ文学の広がりと多様性を考究する。

書籍内容 Contents

第1章 南西部メキシコ系の文学活動
1 概観
2 代表的作家たち
Raymond Barrio/Thomas Rivera/Rudolfo Anaya/Nash Candelaria/Rolando Hinojasa/Ron Arias

第2章 チカノ文学と"Indianness"
1 インディアンであることの誇りと恥辱
2 川を渡ったインディアン−Arturo IslasのMigrant Souls
虚構化された自伝/Mama Chonaの亡霊/ボーダーを築く者たち/幻想の呪縛/反逆児Josie/移動の民・先住の民

第3章 「メスティーソ・アメリカン」−Richard Rodriguez論−
1 Hunger of Memoryにおける言論
2 「多から成るブラウン」−Days of ObligationとBrown
拡大するボーダー/「西」の位置/「ブラウン」−色からの解放/英語も「ブラウン」/"confusion"から"fusion"へ−「宇宙人種」の誕生

あとがき