研究書 monograph

小説の読み方・論じ方 『ジュードについての11章』

十九世紀英文学研究会編

著者
那須雅吾 監修 福岡忠雄・金子幸男・風間末起子・北脇徳子 編著
小説の読み方・論じ方 『ジュードについての11章』
規格
A5判/--頁/定価2,940円
ISBN
4-269-72075-1
ジャンル
レベル
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ハーディ不朽の名作「日陰者ジュード」を21世紀的視点から読み直す11の試み。 研究者のみならず、大学生、大学院生が小説の読み方・論じ方の現状を知る上で最適の論文集。

書籍内容 Contents

まえがき 福岡忠雄

第一章
小説の世界と映画の世界−「日陰者ジュード」と「日蔭のふたり」− 木梨由利

第二章
「歩く」文化から「鉄道」の文化へ−近代の移動と自己形成− 金子幸男

第三章
「僕たちは多すぎた」−リトル・ファーザー・タイム再考− 森田由香

第四章
「彼女を誰が打てるか?」−アラベラのための弁明− 渡千鶴子

第五章
ヴィクトリアン・ヒロイン、ポストモダン・ヒロインー彼女たちのセクシュアリティー 風間末起子

第六章
アレゴリーの復権−リトル・ファーザー・タイムのための弁明− 福岡忠雄

第七章
「儀文は殺す」ー省かれた聖句ー 高橋和子

第八章
開かれた結末−ハーディ文学の現代性− 菅田浩一

第九章
「婚姻届」という免罪符−社会制度としての結婚− 北脇徳子

第十章
「叩けど されど開かれず」−排除の構造− 田中惠子

第十一章
比喩で編まれた物語−発語とメタファーの構造− 清水 緑

あとがき 那須雅吾