叔母が小説を書く人だと知った甥の驚き・・・
『自負と偏見』『マンスフィールド・パーク』『エマ』『説得』など、ジェイン・オースティン円熟期の小説を、書簡とともに読み解く。
細やかな刷毛で象牙に細工を施すようにして出来上がった珠玉の作品は今も多くの人に愛読されている。
第一章『自負と偏見』
(一)出版までの経緯
(二)レイディ・キャサリンのこと
(三)「紳士らしさとは」?−エリザベス・ベネットの問いかけ−
(四)もっと陰を
第二章『マンスフィールド・パーク』
(一)ファニー・プライズ
(二)フェミニズム批評と『マンスフィールド・パーク』
(三)土地への愛情とポスト・コロニアリズム
第三章『エマ』
(一)甥の驚き−隅におけない叔母さま−
(二)『エマ』のエマ・ウッドハウス
(三)フランク・チャーチルの犯罪
(四)趣味は読書(ロマン派詩人の影響)
(五)「各方面のヒントによる小説の構想」
第四章『説得』と『サンディトン』
(一)『説得』−穏やかな悲しみ−
(二)オースティンのロマンス
(三)パーカー氏の改良−未完の小説『サンディトン』をめぐって−
(四)エピローグ