導入教育
「できる」社会人になるためには「できる」大学生になる必要がある。大学で必要とされるいわゆるアカデミック・スキルの養成だけでなく「できる」社会人に必要なスキルの習得が必須である。「できる」とは社会で必要とされる常識や知識を持ち効率的に仕事をこなす能力と、多くの情報から信用に足るものを選び、思考し、自身の見解をまとめそれを発信する能力を併せ持つこと。そのためにまず「大学生になるということとは?」という問いかけから始まり、聴く、書く、話す、読む、調べるなどのアカデミック・スキルの養成に加えて、考える、整理する、発信するなどのソーシャル・スキルの養成を行い、最後には時間や感情や体調の管理の仕方まで加えている。心身ともに健康な生活を送る習慣を大学生の間に身に付ける必要がある。コンテンツは学生の知的好奇心を刺激し受動的な学びから能動的な学びへと移行するように精選した。各セクションではエクササイズが用意されペアレッスンやグループワークを通して学んだことを実践するのでコミュニケーション力を高めることができるようになっている。さらに好奇心から探究心を芽生えさせ、学生自らが調査し研究資料にあたり、思考したことを文章にまとめそれを発信できるようになることが到達点。そうした能動的な学びを知的におもしろいと感じることができれば、社会に出てからも継続して学び続ける、「できる社会人」になれるのである。
セクションO 大学生になるということ
1大学生と学業/2大学生と労働/3大学生と経済・法律
セクションI 聴く
1アクティブ・リスニング/2ノートテイキング/3質問力
セクションII 書く【基本編】
1日本語表現の基本ルール/2その他の日本語の表記の標準ルール
3読みやすい文を書く/4パラグラフ・ライティング
セクションIII 話す
1明瞭に発話する/2敬語を使って話す
3 I-message で話す
セクションIV 知る
1日本のことを知る/2重要な法律を知る
3重要用語を知る/4慣用句・四字熟語・同意語・反意語を知る
5社会のルールを知る/6時事問題を知る
セクションV 調べる
1図書館で調べる/2雑誌論文を調べる
3新聞記事を調べる/4統計のデータベースで調べる/5ネットで調べる
セクションVI 読む
1スキャニング/2速読/3アナリティカル・リーディング/4クリティカル・リーディング/5耽読
セクションVII 考える
1問いを設定する/2既成の事実を疑う批判的思考法/3二者選択をする比較衡量法/4解決策や新しいアイデアを見出すブレーン・ストーミング/5新たな展望を開く思考の転換法
セクションVIII 整理する
1情報を整理する/2思考を整理する
セクションIX 伝える
1メール/2手紙とはがき/3電話/4プレゼンテーション
セクションX 書く【応用編】
1調査報告/2ブックレビュー/3論文
セクションXI 管理する
1時間を管理する/2感情を管理する/3健康を管理する