テキスト Text

文学史:アメリカ文学史

21世紀から見るアメリカ文学史 ―アメリカニズムの変容―

著者
早瀬博範 編
21世紀から見るアメリカ文学史 ―アメリカニズムの変容―
規格
A5判/ 236頁/定価(本体価格 2,300 円+税)
ISBN
978-4-269-52007-3
ジャンル
レベル
--
PDF
音声
--

最新のアメリカ文学のエッセンスをコンパクトに提供

初版から15 年を経て、最新の重要作家も追加した全面改訂版である。本書では、冷戦終結を「戦後の終わり」と捉え第5 章を1989 年までとして新たに第6 章を設け「1990 年から現在」とした。これが今回の改訂の最大の特徴でありアメリカ文学史への新たな提案である。当初の「世紀の変わり目に立った時、アメリカ文学のキャノン(主要作品)は何か」という視点での評価や選別を行う編集方針は踏襲し、現代の視点での新しい評価に基づきすべての時代において再評価を加え、解説内容の改訂と作家の入れ替えを行った。過去の作家よりも私たちと共に生きる同時代の作家や文学をより重視した結果、本書の半分以上を1950 年以降の作家たちに割く形となっている。とりわけ2010 年代の動きを詳細に捉えた点は他の文学史にないものである。アメリカやアメリカ文学を専門としない学生にとっても、コンパクトで分かりやすく、少しでもアメリカ文学に興味をもってもらえることを編集の中心においている。

本書の構成

重要語句は太字にし、あるいは側注に出すなど、重要ポイントが一目ではっきりとわかるように配慮している。関連の写真も読者の興味を引くものを厳選した。

書籍内容 Contents

第?章 アメリカニズムの創成(1492-1816)
1. 植民地文学
2. ピューリタン文学
3. リパブリカニズム
コラム:ネイティヴ・アメリカンの文学

第?章 アメリカニズムの主張(1817-1865)
1. フロンティア文学
2. 超越主義
3. 小説
4. 詩
コラム:女性作家の隆盛
コラム:スレイヴ・ナラティブ(Slave Narrative)

第?章 アメリカニズムの展開(1866-1919)
1. リアリズム小説(i)
2. 女性作家の自己探求
3. 自然主義
4. シカゴ・グループ

第?章 アメリカニズムの相克(1920-45)
1. 詩
2. ロスト・ジェネレーション
3. 南部文学(i)
4. 危機の文学
コラム:ハーレム・ルネッサンス(Harlem Renaissance)

第?章 アメリカニズムの拡張と多文化主義(1946-1989)
1. リアリズム
(1) リアリズム小説(ii)
(2) 南部文学(ii)
(3) ミニマリズム
2. ポスト・モダニズム
(1) 不条理の文学
(2) ビート・ジェネレーション
(3) カウンター・カルチャーの文学
(4) サイエンス・フィクション
3. エスニック文学
(1) ユダヤ系文学
(2) 黒人文学
(3) アジア系文学
(4) ネイティヴ・アメリカンの文学(ii)
(5) カリブ系文学
(6) チカーノ(ナ)文学
4. 詩
5. 劇
コラム:ネイチャーライティング
コラム:大衆文学(1)

第? I 章 アメリカニズムの揺らぎ(1990- 現代)
1. 小説
2. 詩
3. 劇
コラム:大衆文学(2)
コラム:注目すべき作家
年表/索引

ご注意ください Notice
小社のテキストは主に大学の授業で使用されるものです。一般のお客様・学生の方向け(自習用)の訳・解答等は一切付属も、ご用意もしておりません。あらかじめご了承ください。