研究書 monograph

読みの学習者から読みの教師へ

ー第2言語(英語)教育の問題点とその術策ー

著者
読みの学習者から読みの教師へ
規格
A5判/360頁/定価3,150円
ISBN
978-4-269-82031-9
ジャンル
レベル
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"英語"読みのすべて!
※ 著者の説く「学習の螺旋」の手順のone stepごとに、学習者たちの心に食い入り、知見が触発される学習法。
※ 英語教育の現場やアメリカ留学を志す学生のニーズ・関心に立脚した実践の書。
※ 言語習熟度の如何にかかわらず、小・中・高校、大学の英語教師必読の書。
著者たちは、広範囲に及ぶ第二言語の読みの力に関する諸問題を、この書物のなかで扱い、一貫して次のことを実証している。すなわち、第二言語における読みの力の養成とは、学習者たちが、書かれた資料内容を理解するための、彼ら、あるいは彼女ら自身のもっている個人的目的や目標はもとより、その背景的予備知識やテクストの概要を活用し、文字や文法的事項に目を配り、第一言語に関連した知識を用いたり、実生活の知識を活用したりする、ダイナミックで相互作用的な一つのプロセスである。「シリーズ編集者の序文」より。

書籍内容 Contents

シリーズ編集者の序文
著者たちの序文
日本人読者の皆さんへ

序章
本書の方法論的基礎
本書の内容の叙述

第1章 読みとは何か
読み手
テクスト
読み手とテクストとの間の相互作用
読みのモデル
知識の拡大
本章のハイライト

第2章 L2/FLの読みに影響を及ぼす諸要因
認知力の発達と認知スタイルのもつ志向性
L1 における読みの運用能力と読みの能力
メタ認知的知識
L2/FLの言語習熟度
L1 と L2/FLとの間の差異の程度
文化のもつ志向性
知識の拡大
本章のハイライト

第3章 読みのコースを設計する
コースの諸目標
読みの技術の教授法
適切な教材の選択
評価とコースの最終成績
知識の拡大
本章のハイライト
補遺A『自分で読む』の目次
補遺B『読み手の選択』の目次
補遺C『アウル・クリーク橋の一事件』原典版からの抜粋
補遺D『アウル・クリーク橋の一事件』修正版からの抜粋
補遺E L2/FLの読みの教科書のタイプ

第4章 読みの準備をする
読みの目的の設定
背景知識の活性化と構築
予測を立てるためにテクストの先行する読みを行う
低位レベルの言語習熟度の学生のための先行する読みの学習活動
計画の立案
知識の拡大
本章のハイライト
補遺A『隣人のキッチン』
補遺B 外国語(スペイン語)教科書による練習課題

第5章 テクストを読む
読みのプロセス
テクストの理解力の構築
テクストの理解度をモニターする
読みの諸術策を調整する
低位レベルの言語習熟度のクラスのための読みの学習活動
計画の立案
知識の拡大
本章のハイライト
補遺A モニターする術策、及びそのプロセスのための読みのテクスト

第6章 読みを見返す
テクストからの情報の見返し
テクストにない情報について議論する
テクストのなかの情報を評価する
低位レベルの言語習熟度のクラスにとっての読みの見返し学習活動
計画の立案
知識の拡大
本章のハイライト

第7章 読みを教える際の語彙の諸問題
読みの前の語彙
読みの最中の語彙
読みの後の語彙
知識の拡大
本章のハイライト

第8章 文学作品の活用
文学作品を活用する理由
文学作品のテクストの特徴
文学作品のテクストの調整方法
文学作品のテクストを選択するための基準
計画の立案
知識の拡大
本章のハイライト

第9章 L2/FLの読みの授業の評価判定
読みを評価判定する新しい(代替的)方法
読みの理解度をテストするための伝統的な方法
授業のためのテスト作成
コースレベルの評価判定の計画立案
知識の拡大
本章のハイライト
補遺A 読みの日誌をつけること

第10章 読みの授業の計画立案
授業計画の構成要素
授業の計画立案に影響を及ぼす諸要因
授業計画の実施にあたって
授業計画からシラバスへ、そしてシラバスからカリキュラムへ
知識の拡大
本章のハイライト
補遺A L2/FLの読みのカリキュラムの1例

第11章 「学習の螺旋」と読みの教師
読みの教科書サンプル
 初級レベルと低位レベル
 1 Who's calling
 2 Dish Soap for Dinner
 中級レベル
 3 Modern Fathers Have Pleasures and Problems
 上級レベル
 4 Our Future Stock
 最上級レベル
 5 Theoretical Perspectives on Societies
 練習問題なしのテクスト
 6 More Men Infiltrating Professions Historically Dominated by Women

参考文献
索引
監修・監訳者あとがき