ジェイムズ学事始(行方昭夫)
第一部 人生と芸術
彫刻家T・クロフォードと『ロデリック・ハドスン』(北原妙子)
ジェイムズの小説と絵画の芸術的表現(中井誠一)
『ガイ・ドンヴィル』を中心に(名本達也)
『A・ジェイムズの日記』をめぐって(中川優子)
ジェイムズ家探訪(水野尚之)
第二部 揺れる主体
ジェイムズの手記と幽霊(齋藤園子)
『聖なる泉』の間主観的世界(松井一馬)
「密林の獣」におけるセクシュアリティの境界(畑江里美)
「なつかしの街角」における自己イメージの問題(砂川典子)
ジェイムズのホームカミング(石塚則子)
第三部 変わりゆく意識
『ポイントンの蒐集品』における「もの」とひとの関係(町田みどり)
ストレザーの「新しい倫理」(松浦恵美)
『鳩の翼』に見る資本主義的対立(堤千佳子)
アメリカン・ヒロインとしてのマギー(志水智子)
『メイジーの知ったこと』に聴くモダンの風景(難波江仁美)
第四部 非時空間の世界
ジェイムズの眼差しの戦略と差延化する・されるアイデンティティ(中村善雄)
『アメリカの風景』の訴え(里見繁美)
二つの未完作品に見えるもの(海老根静江)
H・ジェイムズと日本を結ぶ点と線(福田敬子)
H・ジェイムズ、「空間・時間の移動」、「リタラリー・ナショナリティ」(別府惠子)
日本におけるヘンリー・ジェイムズ書誌