研究書 monograph

擬装する女性作家

--十八世紀イギリス女性作家の戦略-- 

著者
玉田佳子 著
擬装する女性作家
規格
四六判/320頁/定価2,520円
ISBN
978-4-269-72105-0
ジャンル
レベル
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時代が禁じていた女の欲望
父権制社会の下で女性作家とヒロインが繰り広げる策略の数々
パロディ、書簡体、ロマンス、教訓物語、コンダクト・ブック、自叙伝、マスカレード、カウンター・プロット、マン・ウーマン

書籍内容 Contents

第一章 メアリ・デイビスの『淑女の物語』--擬装という戦略
第二章 ガードの固い女と作者の本音--メアリ・デイビスの『紳士と淑女の往復書簡』
第三章 メアリ・デイビスの『改心したコケット』--男のプロット対女のカウンター・プロット
第四章 メアリ・デイビスの『札付きの放蕩者』--女性作家が描くクラリッサの世界
第五章 ジェーン・バーカーの『愛の迷路』における二つの擬装
第六章 自伝という擬装--ドラリビエール・マンリーの『リベラの冒険』における二人の主役
第七章 『パメラ』の胎児?--ペネロピー・オーバンのルシンダ
第八章 イライザ・ヘイウッドのアンチ・パメラ--パメラとシャメラとシレナの同一性
第九章 「隠す」という手管--フランセス・バーニーの『エヴリーナ』とコンダクト・ブック
第十章 「男のような女」をめぐるマライア・エッジワースの擬装的自己主張