一 北イングランドの家族
手紙、ことば /
鉄道、旅 /
叙任、父との確執 /
吃音、呼吸 /
「キャサリン・リヴァースによるキャロルの思い出」
二 メランコリーの諸相
ペン・ネーム、分身 /
笑劇"Away with Melancholy" /
「メランコレッタ」 /
メランコリーの系譜とデューラーの「メレンコリア1」 /
「詩人ハ作ラルルモノニシテ、生マルルモノニアラズ」 /
テニスンを覗いたカメラ・レンズ
三 十九世紀英国の近代化と狂気
ホスピタルの社会史 /
オックスフォード市の動態 /
オックスフォードのルナティック・アサイラム /
キャロルと写真 /
医学と写真 /
二冊の『アリス』に隠された時代の記号としての狂気
四 「木目に逆らって」読む『シルヴィーとブルーノ』二部作
二つの序文 /
キャロルが"Iitteratures"と呼んだもの /
新しい文学ジャンル /
英国心霊研究協会 /
生体解剖(Vivisection) /
第三の投書、「『生体解剖』を解剖する」 /
解剖学者アクランド博士と生体解剖論争 /
木目に逆らって読む『シルヴィーとブルーノ』二部作
五 キャロルと漱石 メニッペアの系譜
ー『シルヴィーとブルーノ』二部作と『坑夫』、『夢十夜』、『三四郎』ー
メニッポスの諷刺 /
一九〇八年の漱石 /
『坑夫』 /
『夢十夜』 /
『三四郎』