研究書 monograph

ゴシック・リバイバル

著者
マイケル・ルーイス 著/粟野修司 訳
ゴシック・リバイバル
規格
A5判/272項/2,730円
ISBN
4-269-82006-3
ジャンル
レベル
--
--

周縁から中心へ
中世に「野蛮」とみなされたゴシックが、革命の世紀に復興し、国家主義、民族主義など さまざまのイデオロギーを身に纏いながら、ヨーロッパとアメリカを席巻する壮大なドラマ。

書籍内容 Contents

日本語版への序

中世のゴシック文学−ヨーロッパのキリスト教国の大聖堂−1700年以前のゴシック

第1章 文学
詩と劇におけるゴシック・リバイバルの始まり−庭と「廃墟」−ゴシック・リバイバルと18世紀の政治−ウォルポールのストロベリー・ヒル−アダム兄弟と城郭邸宅

第2章 ロマン主義
「崇高と美」−ワイアットのフォントヒル寺院と大聖堂の修復−ゴシック様式の研究(カーター,ブリトン,ミルナー)−ゴシック様式と教会堂−スコットランドの城館様式−アメリカ

第3章 ナショナリズム
19世紀のドイツ(イギリス風庭園と廃墟)−ゲーテ,フォルスター,シュレーゲル,愛国主義的ゴシック研究−古典主義者シンケルのゴシックへの傾倒−ケルン大聖堂−ヨーロッパのナショナリズム

第4章 真実
バリーとピュージンとイギリス国会議事堂−ピュージンの『対比』と『真の原理』−教会建築学協会(イギリスにおける教会復興)−アメリカのゴシック・リバイバル−ドイツとフランス,両国間での思想的な交流

第5章 発展
模倣と改新−バターフィールド(色彩,模様,改新)−鉄とガラス(クリスタル・パレスとオックスフォード博物館)−ストリートと都市の教会堂−バージェンスとフランス様式−ベルギーとビートン,オランダとカイペルス−ドイツのゴシック建築家

第6章 鉄
伝統建築に新素材−建築と工学−ヴィオレ=ル=デュク−鉄道駅舎とスコット−商業建築とファーネス−公共建築物

第7章 美
スコットのアルバート公記念碑−モリスとウェッブ−国風ゴシックとゴドウィン,ショ−,オールド・イングリッシュ様式−リチャードソンとロマネスク・リバイバル−フランス,イギリス,アメリカ−新地域主義ゴシック(レサビー,スコット)−20世紀(伝統からの解放と実験の世紀,ガウディ)

第8章 絶頂
大学ゴシック−ゴシック摩天楼−ゴシック・リバイバルとバウハウス−ゴシック・リバイバルの終焉,モダニストとポストモダニスト

書誌
解題
索引