研究書 monograph

蜘蛛の巣の意匠

ーアメリカ作家の創造性ー

著者
岩瀬悉有 著
蜘蛛の巣の意匠
規格
四六判/362頁/定価3,780円
ISBN
4-269-73012-9
ジャンル
レベル
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メタファーの構造に文化の構造への指標を探る、斬新かつ独創的なアプローチ。 蜘蛛の巣のメタファーに、アメリカ文学と文化を生み出した作家たちの根源的衝動を読み解く。

書籍内容 Contents

序章

第1部 蜘蛛の詩から
1 エドワード・テイラー
1蜘蛛と人と神と /  2織ることと書くこと

2 エミリー・ディキンソン
1闇と「光の大陸」 /  2自然を読む

3 ウォールト・ホイットマン
1岬の蜘蛛 /  2「聖なる三位一体」

4 ロバート・フロスト
1「暗闇の意図」 /  2「輝く水晶洞」−人間と自然の交流ー

5 ウォーレス・スティーヴンズ
1光と海ー見ることと作ることー

6 ロバート・ローウェル
1ローウェルと蜘蛛 /  2死ぬ意味があるのか

7 蜘蛛の巣の意匠ー三つの詩から

第2部 蜘蛛の詩ーその構造的スケッチー

第3部 蜘蛛のイメージによる変奏
1 ナサニエル・ホーソーン
1グリムショウ博士の秘術 /  2セプティミアス・フェルトンの薬草学

2 ヘンリー・ジェイムズ
1アダム・ヴァーヴァーの「審美眼」 /  2芸術家としてのアダム・ヴァーヴァー

3 ヘンリー・アダムズ
1マネキン人形から蜘蛛へー『ヘンリー・アダムズの教育』ー

4 三人の織り手ー比較の試みー

5 子供の想像力の中で

終章
参考文献・初出一覧
あとがき
索引