研究書 monograph

ヨーロッパの自殺観

−イギリス・ルネッサンスを中心に−

著者
吉田幸子/久野幸子/岡村眞紀子/齋藤美和
ヨーロッパの自殺観
規格
四六判/192頁/定価1,890円
ISBN
4-269-71106-x
ジャンル
レベル
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書籍内容 Contents

序章

第1章 キリスト教世界と自殺観−その劇化をめぐって− 吉田幸子
 1. 自殺禁止の古典の典拠−ギリシャ・ローマ古典時代と初代教父時代
 2. 教会会議の禁止令
 3. 中世演劇における自殺の表現
 4. 宗教改革と演劇における自殺 

第2章 トマス・モアの自殺観
    −『ユートピア』と『苦難に対する慰めの対話』を中心に− 久野幸子
 1. はじめに
 2. 『ユートピア』における安楽死について
 3. 『慰めの対話』における自殺禁止論
 4. 自殺禁止論及び『慰めの対話』の意味するもの
 5. おわりに 

第3章 フランチェスコ・スピエラの絶望と近代初期の自殺観 齋藤美和
 1. スピエラ物語とその受容
 2. 宗教的絶望
 3. 滅びの鑑 

第4章 十七世紀市民の自殺−ブロードサイド・バラッドとブロードシートの自殺− 岡村眞紀子
 1. 歌われた自殺−ブロードサイド・バラッドの自殺
 2. 報じられた自殺−ブロードシートの自殺
 3. 救済の絶望と堕罪の絶望−絶望と自殺 

あとがき
索引
執筆者紹介